こんにちは、BOSSです。
写真にあるのは、私の愛読書、そして宝物です。”愛読書”と言うと聞こえは良いですが、単行本とかではなく、亡き父が定期購読をしていた「日経ビジネス」の2005年10月3日号~2006年1月2日号に連載されていた稲盛和夫さんの手記を父に断ってコピーして纏めて自分で製本したものです。
恥ずかしながら、この手記に出会うまで、私は稲盛和夫さんのことを知らずにいたのですが、これを読んだ瞬間に、大げさではなく自分のそれまでの人生を振り返り、どれだけの人々を傷つけ、苦しませ、悲しませてきたことか…と大いに恥じ入り、「自分が変わらなければならない」、「これからの人生は自分以外の人たちのために生きていかなければならない」…と強く心に誓った、衝撃の内容なのです。
それからと言うもの、稲盛さんの著書はすべて読破し、稲盛さんの敬愛されている西郷南洲(隆盛)に関する書籍もほぼ読破してきてますが、苦しいとき、何かを乗り越えねばならないときには、それらの”きれいな書籍”群ではなく、なぜかこの”コピー製本”の愛読書を読むことで、”生きる指針”をいただき”覚悟”を決め、明日に向かって歩き出すことが出来ます。だから、私にとってこの”コピー製本”は、宝物なのです。
そのように、生きる上での大きな大きな存在である稲盛和夫さんは、昨年お亡くなりになりました。が、多くの優秀な人材を残され、多くの書籍を残され、多くの言葉を残され、そして多くの恵まれない人々を救われてきた稲盛さんの功績、存在は、未来永劫語り継がれることと思います。皆さんもよければ稲盛和夫さんの著書に触れてみてください。
最後に、稲盛さんが端的に誰にでも分かりやすく記された「人としての生き方」を記します。
『六つの精進』
1. 誰にも負けない努力をする。
2. 謙虚にして驕らず
3. 毎日の反省-利己の反省、利己の払拭
4. 生きていることに感謝する-幸せを感じる心は、足るを知る心から生まれる
5. 善行、利他行を積む
6. 感性的な悩みをしない
生きていることに感謝をし、謙虚にして驕ることなく、誰にも負けない努力を続ける。自分が利己的になっていないか、生きる上での正道(正しい道、正しい生き方)を踏み外していないかを常に反省し、善き行いに努める。そして、己の力を振り絞り、とことん、本当にもうこれ以上はやれないと言う限界まで頑張りぬいたのならば、たとえその結果が失敗に終わったとしても、何一つ悔いることはない、露ほども恥じることはない。
2023年2月9日 BOSS